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PROLOGUE

新卒で『お米株式会社』に入社した新米くん。
学生時代はスポーツ万能で成績も優秀。
自信ホカホカで入社した。
けど…仕事ではなかなか思うようにいかない。
結果が出ない理由が分からなくて、
頭を悩ませていたとある日。
大事な大事な取引先企業から、
契約打ち切りを言い渡されてしまう。

  • 新米くん
  • コシヒカルくん
  • ゆめピリ子さん
  • おにぎり社長
  • お茶碗さん

「そんな態度なら
もう取引しない!!」

10年以上もお付き合いのある
『お茶碗さん』との取引が、
ぼくのせいで終わってしまった。

いつだって、
おいしいお米を届けてきた
はずなのに…。

入社してから
まったくうまくいかない...。

「まずは、長いお付き合いのある
信頼いただいている会社さんを
担当してみようか!」

期待もしてもらって
任せてもらったのに

結果はさんざんだ...

なんで、うまく
いかないんだろう...。

学生時代は部活でキャプテン。
テストの成績は学年トップ。

そんなぼくがなぜ…?

「あ、コシヒカ・・・!」

「本日もありがとう
 ございました!!!」

コシヒカルくんは
同じ大学の同級生で、
同じ会社に入った。


同期の中では
一番の成果をあげている。

でも・・・学生時代は
地味なタイプだったのに・・・

なんで仕事では
ぼくよりもパッとしてるんだ。

どんなテクニックを
使っているんだろう。

ある顧客先。

「コシヒカルくんのあいさつは
 いつも気持ちいいなあ」

あいさつ・・・かぁ。

社内でも。

「コシヒカルくん、お疲れ様。
 いつも清掃活動助かるよ。
 ありがとうね。」


掃除…?

ある顧客先でも。

「商品が魅力的なのはもちろんやけど、
 うちが契約を決めたのは
 コシヒカルくんやからやで。
 キミなら任せられると思ったんや!」


…。

特別なテクニックなんて
なかった。

あいさつ、掃除...
フツーのことばっかりじゃないか。

「あら、新米くんやんか。
 しょんぼりしちゃって
 どうしたん?」

「あ、ゆめピリ子さん」

「コシヒカルくんの仕事を見て
 研究していたようだけど
 何か学べたかい?」

「んんん。当たり前のことを
 ただしっかりやっていた印象
 しかありませんでした。」

「ふふ。じゃあ、もう見つけたのね。」

そう言って、ぴりこさんは
どこかへ行ってしまった。
どういうことだ・・・。

でも、まてよ・・・。

ぼくは、その当たり前が
抜けていたのかもしれない。

もしかして
それが答えなのか・・・。

いや、考えてもダメだ。

やってみるしかない。
もう一度。

ある日。
ついに、新規の契約をもらった。

「商品力ももちろんやけど、
 最後は新米くんの熱意に負けたわ。
 なんか印象変わったね、新米くん」

「ありがとうございます!!!」

当たり前のことを当たり前に。
地道に続けた結果
すこしずつ結果がついてきた。

うまく話していたら・・・
おいしいお米を届けていれば・・・

それでいいと思っていた。


でも、そうじゃなかった。

あの日のミスを帳消しにはできない。
いまできるのは
またイチから頑張ること!


「いってきます!!!」

5年後。

「今日はお米株式会社が大切にする
『当たり前のことを当たり前にしよう』
 について、話したいと思います。」

研修が終わって、ひと息つく新米くん。
そのとき、電話が鳴る。
その着信をみて、驚く新米くん。

「もしもし、
 ご無沙汰しています。
 お茶碗です。
 お手紙、読みましたよ…。

 今度…。」

おしまい。

あとがき

この絵本は、実話を元にしたお話です。

ひとむかし前の幸南食糧は、
“買っていただく”ではなく“買ってもらって当たり前”
そんな姿勢と受け取られてもおかしくない状態でした。

でも、ある時、そんな態度に失望されたお客様から“契約をやめたい”と
告げられてしまいます。付き合いの長い、大事な大事なお客様でした。

このままではいけない。

当時の社長(現会長:川西修)は、会社を中身から変えていくことを決意。
企業理念や組織論の勉強を重ね、『小さな一流企業』という言葉や
『5つの一流』という行動基準を定めます。
「会社に伺った時のみなさまのあいさつが素晴らしかったから」
いつしか、そんな理由でお取引を決めてくださるお客様が増えていきました。
当たり前のことを当たり前にすることが信頼関係につながる。
その信頼関係が会社の成長につながっていく。
失敗から得た教訓が、今の幸南食糧をかたどっているのです。

代表取締役社長 川西孝彦

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