REAL REPORT

【社長】 “点”から“線”へ繋ぐ 幸南食糧の新しいフェーズ

散らばった点と点を繋ぐ

2011年、私が幸南食糧の二代目社長に就任してから様々な取り組みを重ねてきました。いままで踏み入れたことのない世界に一歩ずつ踏み出し、新しい挑戦の礎を築いてきたのです。

大阪の松原市に本社を置き、あべのハルカス、関東、九州と、拠点も少しずつ増えています。根幹となる米穀卸に加えて、米匠庵のギフト・ノベルティ事業や、食品開発加工センターによる米飯加工が始まりました。炊飯事業のサンスマイルデリカや、生産者の活性化を目指す産地ブランディングなど、業界の枠を超えた取り組みも動き始めています。

少しずつ進んできた取り組みの種は多方面に広がり、各々の場所で根を張りはじめました。これからは、幸南食糧を中心として散らばったこれらの点を線で繋ぎ、繋いだ線を太く強く育てていく時代です。

 

業界や部署の枠を飛び出して

わたしたちが目指すのは「お米の価値と魅力を届ける」ことです。ただお米という商品を扱うのではありません。生産地の方々の自立を支え、使う企業側のこだわりを実現したいのです。「お米を扱う卸」という枠を飛び出して、わたしたちは日本の食糧問題と向き合っています。

たとえ部署が違っても、この想いは変わりません。最初の出会いがどの部署であれ、お客様の課題や要望には幸南食糧全体で向き合います。幅広い部署があるからこそ、互いに連携し合って、互いの得意分野を活かしながらのご提案が可能になるのです。

ギフト商品のご提案をきっかけに、お米を使っていただくこともあります。原料の仕入れから、産地ブランディングに繋がることもあります。お米のご提案に伺ったら、加工品のおかゆ開発の話に展開することもあります。

社内ではあまり意識されていないかもしれません。しかしこの「きっかけ」は、意識していなければ見えないのです。自分の仕事だけではなく、幸南食糧としての取り組みを全社員が意識できればこそ、点は線で繋がり、見えないきっかけに気づくことができるのだと考えています。

 

内から変える

点と点とを繋ぐ線を太く強くしていくために、部署間での情報共有はこれまで以上に強化していかなければなりません。様々な部署があるぶん、情報量も多くなります。全員が会社の取り組みを把握できる仕組みづくりが必要です。

「お米の価値と魅力を届ける」ことは、まずわたしたち自身がお米の価値と魅力、その可能性に気付き、自覚することから始まります。まずはわたしたちが気付き、理解すること。そして、わたしたち自身の姿勢と言葉で伝えることが大切なのです。

また、「これまでどおり」の見直しも必要になるでしょう。長く続いてきた企業だからこそ、その分慣習も増えてきました。創業以来守り続けてきた挑戦の姿勢は、常に時代の変化を捉え、自分を変化させ続けてきたことによるものです。時代に合った姿に、少しずつ調整していく努力は欠かせません。

幸南食糧は職種や業界の枠を飛び越えて発展してきました。仕事内容だけ見れば、食品業界というくくりさえも飛び越えてしまっているものもあるでしょう。それは人材についても同じです。これだけ事業の幅が広がり、新しいプロジェクトが生まれているのですから、そのぶん様々なタイプの人々が集まる組織であることが求められます。

それでも、わたしたちが見据えているのは日本のお米文化です。

業界の枠を飛び越えながら、だれよりも業界のことに頭を悩ませられる人。そんな人たちがたくさん集まる企業にしたいと心から考えています。

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